
プラスチック(樹脂)は、私たちの生活にかかすことのできない素材です。生活用品、電化製品、自動車など、私たちの周りはプラスチック製品で溢れています。プラスチックは 熱可塑性 樹脂と熱硬化性樹脂の二種類に大別され、それぞれのプラスチック特性を生かした、製品創りや用途開発がされています。
「プラスチック・ゴム・樹脂」に関係する試験機を用途別にまとめています。
メルトフローレート(MFR・MVR) 試験機
<メルトフローレート(MFR・MVR) 試験機の概要>
熱可塑性プラスチックの成型加工時における流動性の指標である「メルトフローレート/MFR」を測定するためのメルトフロー試験機です。
予熱したシリンダー内に樹脂を充填・溶融させ、一定の荷重をかけて底部ダイから押し出される樹脂量(質量・体積)を測定することで、流動性を評価します。
主に以下の規格を参考に製作しています。
JIS K 6719-1/2、K 6921-2、K 6922-2、K 6923-1、K 6924-1、K 6926-2、K 7210-1
ISO 1133-1
ASTM D1238
クリープ試験機
<クリープ試験機の概要>
クリープテスター(クリープ試験機)は、プラスチックや樹脂に一定荷重を加え、時間と共に増加するひずみ(クリープ)を測定します。145-Aは滑車式、145-Bは天秤式と荷重方式が異なります。145-SVはサーボモーター式で、実荷重が不要なため省スペース・サンプル破断時の衝撃低減を実現したモデルです。チャック交換により引張・圧縮・曲げクリープ試験に対応可能です。(応力緩和試験にも対応しています)
主に以下の規格を参考に製作しています。
主に以下の規格を参考に製作しています。
JIS K7115(引張クリープ)、K7135(圧縮クリープ)、K7116(3点負荷による曲げクリープ)、K6263(応力緩和の求め方)
ISO 899-1
ASTM D2990
デマチャ式屈曲試験機
<デマチャ式屈曲試験機の概要>
デマチャ屈曲試験機(デマッチャ屈曲試験機)とは、加硫ゴム及び熱可塑性ゴムに繰り返し屈曲変形を与えることによって、き裂の発生の程度・及びあらかじめ切り込みを入れた試験片のき裂の成長速度を測定するための試験機です。
主に以下の規格を参考に製作しています。
JIS K6260
ASTM D813、BS-903
ISO 132
衝撃試験機
<衝撃試験機の概要>
衝撃試験機は、材料に衝撃荷重を加えて「耐衝撃性」や「靭性(ねばり強さ)」を測定・評価するための試験装置です。振り子式ハンマーで試験片を打ち抜く際の吸収エネルギーから、正確な衝撃強さを算出します。
代表的な試験手法として、試験片の両端を支持してノッチ(切り欠き)の背面から打撃する「シャルピー衝撃試験」と、片端を固定しノッチ側から打撃する「アイゾット衝撃試験」に対応しています。
主に以下の規格を参考に製作しています。
JIS K 7111-1、K 7110、B 7739、ISO 179-1、180、13802、ASTM D256、D6110
熱変形温度試験機
<熱変形温度試験機の概要>
ヒートデストーションテスターは、プラスチック素材の耐熱性を評価するための試験機です。試験片(サンプル)に規定の曲げ応力を発生させた状態で、試験温度を一定速度で上昇させ、試験片(サンプル)が「標準たわみ」に達した時点の温度(荷重たわみ温度:HDT)を正確に測定します。
主に以下の規格を参考に製作しています。
JIS K 7191-1、K 7206、ASTM D648、D1525、ISO 75-1、306
耐寒性(低温特性)試験機
<耐寒性(低温特性)の概要>
耐寒性試験機は、プラスチックやゴム材料が低温環境下において、どのような物理的変化(硬化、脆化、収縮など)を起こすかを測定・評価するための試験装置です。寒冷地での使用や、航空宇宙・自動車部品など、過酷な低温環境にさらされる製品の耐久性や柔軟性の限界を正確に把握し、品質を担保するために不可欠な評価を行います。
主に以下の規格を参考に製作しています。
JIS C3005、K6261、K6723、K7216
ASTM D746、D2137、
ISO 812、974、1432 など
耐燃焼性試験機
<耐燃焼性試験機の概要>
耐燃焼性試験機は、プラスチック、ゴム、電線、繊維製品などの材料が火源(炎)に接した際の「燃えにくさ(耐燃性・防炎性)」や「燃え広がる速度」を測定・評価するための試験装置です。火災事故を防ぐため、建材、家電製品、自動車部品、衣料品などが安全基準(UL94など)を満たしているかを確認する、極めて重要な評価を行います。
主に以下の規格を参考に製作しています。
JIS K6269、K6911、K7201、L1091
ASTM D2863、D635、D3801、D4804、D5025、D5207
ISO 4589-2、1210
消防法、UL-94、UL-1581 など
ゲル化時間(ゲルタイム)測定試験機
<ゲル化時間測定試験機の概要>
ゲル化時間測定試験機は、熱硬化性樹脂などが液体からゼリー状の半固体(ゲル)へと変化するまでの時間(ゲル化時間)や、硬化していく過程を測定・評価するための試験機です。プリント基板、半導体封止材、接着剤、塗料などの製造工程において、樹脂の硬化タイミング(可使時間やポットライフ)を正確に把握し、最適な加工条件を決定するために用いられます。
加工性評価・試料作製装置
<加工性評価・試料作製装置の概要>
加工性評価・試料作製装置は、プラスチックやゴム材料、粘着テープなどが、実際の成形や製造工程においてどのように振る舞うか(溶けた時の流れやすさ、混練のしやすさ、初期の貼り付きやすさなど)を測定・評価するための試験機です。製品を効率よく、かつ高品質に加工・生産するための最適な条件(温度、圧力、配合など)を導き出すために不可欠な評価を行います。
主に以下の規格を参考に製作しています。
JIS K7199、Z0237
ASTM D3835
ISO 11443 など
摩耗・摩擦試験機
<摩耗・摩擦試験機の概要>
摩耗・摩擦試験機は、ゴム、プラスチック、床材、フィルムなどの材料が、他の物体とこすれ合った際に生じる「すり減りにくさ(耐摩耗性)」や「滑りやすさ(摩擦係数・滑り抵抗)」を測定・評価するための試験機です。タイヤや靴底、床材、機械の摺動(可動)部品、包装材などにおいて、長期間の使用に対する耐久性や、安全性(転倒防止)、加工のしやすさを担保するために極めて重要な評価を行います。
主に以下の規格を参考に製作しています。
JIS A1453、(K5400)、K5600-5-8/9、K5665、K6264-2、K6404-4、K6902、K7204、(L1018)、L1085、L1096、ASTM D1044、TAPPI-T476、JAS、(JASO-M403)、ISO 4649、5470-1、7784-1/2、9352 など
環境・促進試験機
<環境・促進試験機の概要>
環境・促進試験機は、ゴムやプラスチック、絶縁電線などの材料に対し、熱や空気などを利用して長期間の使用によって生じる劣化を短時間で人工的に再現し、耐環境性や製品の寿命を測定・評価するための試験機です。試験前後の試験片(サンプル)の引張強さ、伸び、硬さなどの物性変化を比較することで、過酷な環境下での信頼性を担保するために用いられます。
主に以下の規格を参考に製作しています。
JIS A5756、B7757、C3005、K6257、K6723、K7212、K7368、ASTM D573、D5374、D5423、E145、UL-746B、IEC-60216-4-1、ISO 188、4577
引張・圧縮・曲げ試験機
<引張・圧縮・曲げ試験機の概要>
引張・圧縮・曲げ試験機は、プラスチック、ゴム、軟質発泡材料(ウレタンフォームなど)に対して、「引っ張る」「押しつぶす」「曲げる」といった物理的な負荷を加え、材料の強度、伸び、変形に対する抵抗力(耐久性やへたりにくさ)を測定・評価するための試験機です。製品が実際の使用環境で受ける力に対して、どの程度耐えられるかという基礎的な機械的特性を把握し、品質管理や新素材開発を行う上で最も基本となる重要な評価を行います。
主に以下の規格を参考に製作しています。
JIS (K6382)、K6400-4 など
こわさ試験機
<こわさ試験機の概要>
こわさ(剛性)試験機は、プラスチックなどの材料が曲げの力に対してどれだけ抵抗するか(曲がりにくさ、こわさ)を測定・評価するための試験機です。製品が外部から力を受けた際に、しっかりと形状を保つことができるか(剛性)を確認し、構造部品や各種ケースなどの品質や強度設計を担保するために用いられます。
主に以下の規格を参考に製作しています。
JIS K7106、ASTM D747
鉛筆引っ掻き硬度試験
<鉛筆引っかき硬度試験機の概要>
鉛筆引っかき硬度試験機は、塗装やコーティングされた表面、化粧板、エナメル線、機能性フィルムなどの引っかきに対する硬さ(表面の傷つきにくさ)を測定・評価するための試験機です。規定の硬さの鉛筆を用いて試験片(サンプル)の塗面を引っかき、塗膜の破れやすりキズが生じない最も硬い鉛筆の濃度記号(鉛筆引っかき値)を求めることで、製品の日常的な摩擦や引っかきに対する耐久性を確認し、品質を担保するために用いられます。
主に以下の規格を参考に製作しています。
JIS K 7317、JIS (C 3003)、C 3216-4、D 0202、(K 5400)、K 5600-5-4、K 5651、K 6894、K 6902、ASTM D2197、D3363、ISO 15184、IEC-60851-4
附属書B(参考)目視判定ジグ
耐久性・疲労・保持力試験機
<耐久性・疲労・保持力試験機の概要>
耐久性・疲労・保持力試験機は、粘着テープのズレに対する抵抗力、プラスチックの環境応力割れ、床材のキャスターによる疲労、ゴムの屈曲による亀裂の進行など、製品が長期間の持続的な負荷や反復動作に対してどれだけ耐えられるか(耐久性や長期信頼性)を測定・評価するための試験機群です。
主に以下の規格を参考に製作しています。
JIS Z0237、JIS K6922-2、Z1703、JIS A1454(耐キャスター性試験B法)、L1021-11、(L1023)、L4406
DIN-54 342
ASTM D1693、D1052
ISO 1872-2 など
靴底用試験機
<靴底用試験機の概要>
靴底用試験機は、主に靴底やタイヤなどに使用される加硫ゴムや熱可塑性ゴムを対象とし、地面とのこすれによる「すり減りにくさ(耐摩耗性)」や、歩行時の繰り返しの曲げによる「亀裂の入りにくさ(耐屈曲性)」を測定・評価するための試験機群です。日常的に過酷な摩擦や屈曲のストレスを受ける製品の寿命や耐久性を担保するために、不可欠な評価を行います。
主に以下の規格を参考に製作しています。
JIS K6264-2、ISO 4649、DIN-53 516、ASTM D1052 など
サンプル作製・調整関連装置
<サンプル作製・調整関連装置の概要>
サンプル作製・調整関連装置は、プラスチックやゴム材料、フィルムなどから、各規格の試験条件(形状、厚さ、接着状態など)に適合する正確な試験片(サンプル)を切り出し、加工し、または成型するための専用装置です。測定のばらつきを防ぎ、再現性の高い試験結果を得るための基礎作りを担います。
主に以下の規格を参考に製作しています。
JIS K7144、ISO 2818、Z1514、(Z1521)、Z1707 など
その他
<その他(各種試験機)の概要>
その他のカテゴリには、ゴムの可塑度や長期間の圧縮による「へたり」、また床材に荷重が掛かった際の「へこみ度合い」など、材料の特定の物性や実用的な耐久性を評価する専用試験機・器具が含まれます。
























































































