こちらは、安田精機製作所の熱的性質をもつ試験に関する試験機をまとめたページです。
熱変形試験機
<熱変形試験機の概要>
熱変形試験機は、材料に熱と荷重を加えて「耐熱性」や「熱変形・収縮挙動」を測定・評価するための試験装置です。規定の応力下で試験片を昇温させた際のたわみ量や、加熱前後の厚さの変化から、正確な耐熱温度や変形率を算出します。代表的な試験手法として、プラスチックの荷重たわみ温度やビカット軟化温度を測定する「ヒートデストーション試験」と、絶縁電線や皮革などの特定素材を対象とした「加熱変形・収縮試験」に対応しています。
主に以下の規格を参考に製作しています。
| 試験方式 | 主な対象・目的 | 測定・評価方法 | 参考規格 |
|---|---|---|---|
| 荷重たわみ温度試験(DTUL) ビカット軟化温度試験(VST) ※ボールプレッシャー試験(BP) | プラスチックの耐熱性(荷重たわみ温度、ビカット軟化温度) | 規定の曲げ応力下で昇温させ、標準たわみに達した時の温度や軟化温度を測定 | JIS K 7191-1、K 7206、ASTM D648、D1525、ISO 75-1、306 |
| 加熱変形試験 | ゴム・プラスチック絶縁電線の加熱変形率 | 規定温度で加熱・加圧し、加熱前後の厚さから減少率(加熱変形率)を算出 | JIS C3005、C3307、K6723、ASTM D621 |
| 液中加熱収縮試験 | 皮革の液中熱収縮温度 | 水中で規定の荷重を掛けながら昇温し、試験片の収縮が開始した時の温度を測定 | JIS K6550、K6552 |
※オプション
熱硬化(ゲル化)試験機
<熱硬化(ゲル化)試験機の概要>
熱硬化(ゲル化)試験機は、熱硬化性樹脂が加熱によって硬化していく過程の「ゲル化時間」や「トルク変化」を測定・評価するための試験装置です。試料をセットした試験管内でローターを回転させ、樹脂の硬化が進み、ローターに一定のトルクが掛かるとローターが落下してタイマーが自動停止するため、正確なゲル化時間を導き出します。
耐寒性試験機
<耐寒性試験機の概要>
耐寒性試験機は、低温環境下においてビニルレザークロスやプラスチック・ゴム引布などの材料に衝撃を与え、「耐寒性」を評価するための試験装置です。試験片を低温槽内のアンビル(受け台)にセットして5分間冷却した後、規定の落下体を落下させて衝撃を与え、材料表面に生じるひび割れの有無を観察します。
冷却方式はお客様の運用環境やニーズに合わせて、標準的な「ドライアイス式」と、温度管理が容易な「冷凍機式」から選択できます。
主に以下の規格を参考に製作しています。
JIS K6404-3、(K6404-13)、K6772
低温特性試験機
<低温特性試験機の概要>
低温特性試験機は、プラスチックやゴム材料を低温環境下に置き、「脆化(ぜいか)」や「ねじり剛性」、「弾性回復」などの性質変化を測定・評価するための試験装置です。ドライアイスを使用せず冷凍機を用いて安全かつ安定した低温条件を作り出し、各材料の低温特性を正確に算出します。 代表的な試験装置として、低温下で片持ち梁による衝撃曲げを与え脆化温度を求める「脆化温度試験機」、ねじり剛性を評価する「低温ねじり試験機」、伸長した試験片の昇温に伴う収縮率を測定する「低温弾性回復試験機」をラインナップしています。試験の頻度やニーズに合わせて、手動式やロータリー式に加え、最大40回の試験を連続で行える自動化モデルから選択することが可能です。
主に以下の規格を参考に製作しています。
| 試験方式 | 主な対象・目的 | 測定・評価方法 | 参考規格 |
|---|---|---|---|
| 脆化温度試験 | プラスチック・ゴムの低温下での衝撃脆化温度評価 | 冷却した伝熱媒体に試験片(サンプル)を浸漬し、打撃ハンマーで衝撃を与える。破壊の有無から衝撃脆化温度等を算出 | JIS C3005、K6261、K6723、K7216、ASTM D746、D2137、ISO 812、974 |
| 低温ねじり試験 | 加硫ゴム・熱可塑性ゴムのねじり剛性評価 | 規定のワイヤに連結した試験片(サンプル)を180°回転させ、10秒後の角度を測定。温度-ねじれ角曲線から比モジュラスになる温度を算出 | JIS K6261、ISO 1432 |
| 低温弾性回復試験(TR試験) | 加硫ゴム・熱可塑性ゴムの低温弾性回復評価 | 伸長し冷却・固定した試験片(サンプル)の固定を解除し、昇温させながら長さを測定。温度-収縮率曲線を作成し各収縮率時の温度を算出 | JIS K 6261-4、ASTM D1329、ISO 2921 |
柔軟温度試験機
<柔軟温度試験機の概要>
柔軟温度試験機は、プラスチック材料などにトルク(ねじりの力)を加え、温度変化に伴うねじれ角を測定することで「柔軟温度」や「剛性率」を評価するための試験装置(クラッシュバーグ柔軟温度試験機)です。試験片をエタノールなどの熱媒体に浸漬して-55°C以下まで冷却した後、1分間に2°Cの割合で昇温しながらねじれ角を記録し、材料の柔軟性の推移を正確に測定します。
主に以下の規格を参考に製作しています。
JIS (K6734)、(K6745)、K6773、K6924-2、ASTM D1043、ISO 458
軟化形試験機
<軟化形試験機の概要>
軟化形試験機は、交差法を用いてエナメル線の「耐軟化性」を測定・評価するための試験装置(耐軟化試験装置)です。
代表的な試験手法として、電気加熱により任意の温度にした金属ブロックに、2本の直線状試験片を直交させて挿入します。その交差部分に対して、セラミック製ピストンまたは鋼球を用いて真上から一定の荷重を掛け、熱と荷重によって絶縁被覆が軟化して発生する「軟化短絡(ショート)」を検知します。
主に以下の規格を参考に製作しています。
C3216-6:2011
燃焼性試験機
<燃焼性試験機の概要>
燃焼性試験機は、プラスチック、ゴム、繊維製品、電線、自動車内装材などの材料に実際に炎を当て、燃えやすさ(燃焼性)や燃え広がりにくさ(耐燃性・難燃性)を測定・評価するための総合的な試験装置群です。代表的な試験装置として、材料の燃焼継続に必要な最低酸素濃度を求める「酸素指数試験機」、プラスチックの耐燃性を評価する「UL94燃焼試験機(水平・垂直)」、電線用の「垂直燃焼試験機」、衣類などの燃焼速度や残炎時間を測る「繊維用燃焼試験機(45°法・垂直法など)」を幅広くラインナップしています。
主に以下の規格を参考に製作しています。
JIS K6269、K6911、K7201、L1091
ASTM D2863、D635、D3801、D4804、D5025、D5207
ISO 4589-2、1210
消防法、UL-94、UL-1581 など


























